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分野:ヴィクトリア朝研究、英国大衆文化・社会史、漫画史

新復刻出版シリーズ:
ヴィクトリア朝諷刺雑誌関連資料・シリーズ第1回
『ファン誌選集コレクション』 6タイトル・合本3巻+別冊解説(日本語)
FUN - A Collection of Books from the Victorian Weekly Magazine
[British Satirical Periodicals of the Nineteenth Century Series I]

監修・解説:新井潤美(中央大学法学部教授)

2010年1月刊行
/ 総頁数:約1,050頁
(ほぼ全頁に図版入) / サイズ:B5判
ISBN: 978-4-86166-126-6
価格¥58,000(本体セット)

4-86166-126-6

◎『パンチ』のライバル誌『ファン』掲載の諷刺画、漫画、記事を精選した6タイトルを復刻集成◎

● ’Poor man’s Punch’ または’Funch’と称され、ヴィクトリア朝の諷刺雑誌『パンチ』としのぎを削った『ファン』誌の編集部が、雑誌の全盛期1870-80年に雑誌掲載のカリカチュア、漫画(カートゥーン)や諷刺記事を選び出版した、精選集6点を復刻集成。
● 『パンチ』より低所得者層を対象読者として1ペニーで販売された週刊誌で、よりリベラルな編集方針のもと1861年より約40年間にわたり刊行が続き、特に今回復刻される諸選集が編まれた70年代には、発行部数も2万部に上ったとされる。
● 当初『パンチ』誌用の図版製作に携わっていた著名な彫版工ダルジエフ兄弟が1870年より出版者となり、トム・フッドを編集長に、アンブローズ・ビアス、G. R. シムズなどの諷刺作家を執筆者に起用し が、なかでもサヴォイ・オペラの作者W. S. ギルバートが本誌に深く関わったことが広く知られている。
● 『ファン』誌を所蔵する図書館は極めて少なく、『パンチ』に比し今まで研究対象とされることは少なかったが、今回は雑誌全盛期編まれた主要精選集を復刻し、そのエッセンスを研究・教育用に提供する。
● 英国19世紀文化・社会史研究を初め、西洋漫画史の資料としても重要な文献。

Contents:
Volume 1: c.490 pp.
Preface by Megumi ARAI
The Essence of Fun with 250 Pictures, Selected and Arranged by Tom Hood
London: The “Fun” Office, 1872, c.255 pp.
The Cream of Fun with 250 Pictures, Selected and Arranged by Tom Hood
London: The “Fun” Office, 1873, c.220 pp.

Volume 2: c.250 pp.
The British Working Man by One who does not Believe in him and other
Sketches, by J. F. Sullivan, Engraved by Dalziel Brothers
London: The “Fun” Office, 1878, c.115 pp.
The British Tradesman and Other Sketches including The Complete Builder, by
J. F. Sullivan, Engraved by Dalziel Brothers
London: The “Fun” Office, 1880, c.120 pp.

Volume 3: c.300 pp.
One Hundred Cartoons from the Pages of Fun
London: The “Fun” Office, 1880, c.100 pp.
The Extract of Fun, A Cordial for Young and Old with Hundreds of Comic
Illustrations
London: The “Fun” Office, [c.1800] c.200 pp.