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分野:日本・東アジア近代史、メディア史、マスコミュニケーション研究

日本の対外進出をめぐる西洋列強と日本のメディア戦争を190点以上の復刻文献にて再現! ■4コレクション(全40巻)完結記念特価販売■

The Representation of Japan in Modern East Asia, 1872-1948 - Japanese Propaganda Series 1 & 2 + Critical Readings of Japan Series 1 & 2 in 40 vols. -
(『ジャパニーズ・プロパガンダ』第1&2回 & 『日本批判』第1&2回)
編集・総合解説:ピーター・オコーノ(武蔵野大学)

4-86166-146-4

2011年5月発売 
○ B5判 総約17,000頁(全40巻)
○ISBN: 978-4-86166-146-4
特価\498,000(本体)【特価期限2011年11月末までの4タイトル同時ご購入の場合にのみ
適用されます。】

●極東の小国日本が西洋に肩を並べ始めた19世紀末から第2次大戦へと向かう時代に、 出版メディアはどのように宣伝戦、情報戦に利用されたのか? 
●日本の対外プロパガンダ文献を復刻した『ジャパニーズ・プロパガンダ』シリーズ全20巻に続き、海外の日本批判文献を集めた『日本批判』シリーズ全20巻。2004年に刊行開始されたピーター・オコーノ編集・解説の文献シリーズ計40巻の完結を記念しての特価販売です。
●既刊セット未所蔵の大学図書館、研究機関で是非この機会にご検討ください。

◆各配本タイトル内容◆
@『ジャパニーズ・プロパガンダ第1回:英文書籍復刻集』全10巻
Japanese Propaganda: Selected Readings Series 1: Books, 1872-1943
2004年1月刊行 ¥168,000(本体)ISBN:978-4-901481-78-6
Volume 1: The Writings of E.H. House (1936-1901)
Volume 2: Okakura Kakuz? (Tenshin) (1862-1913)
Volume 3: Suyematsu Kench? (1855-1920)
Volume 4: Sakurai Tadayoshi (1879-1965)
Volume 5: Joseph I.C. Clarke (1846-1925)
Volume 6: George Trumbull Ladd (1842-1921)
Volume 7: Kiyoshi Karl Kawakami (1875-1949)
Volume 8: George Bronson Rea (1869-1936) & H.G.W. Woodhead (1883-1959)
Volume 9: Henry Walsworth Kinney (b.1879); John N. Penlignton;Frederick Vincen
t Williams (b.1890)
Volume 10: Miles W. Vaughn (1891-1949)

A『ジャパニーズ・プロパガンダ第2回:英文パンフレット復刻集』全10巻
Japanese Propaganda: Selected Readings Series 2: Pamphlets, 1891-1939
2004年11月刊行 ¥168,000(本体)ISBN:978-4-901481-81-6
Volume 1: Presenting the Nation, 1912-37
Volume 2: To Our American Friends I, 1891-1922
Volume 3: Selling Late Imperialism, 1904-39
Volume 4: The Struggle with Internationalism, 1931-33
Volume 5: The Birth of a Nation, 1931-34
Volume 6: The Retreat From Internationalism, 1932-39
Volume 7: From the Middle Ground, 1936-38
Volume 8: From the China Quagmire, 1937-38
Volume 9: To Our American Friends II, 1934-38
Volume 10: To Our American Friends III, 1938-39

B『日本批判第1回:英文書籍復刻集』全10巻
Critical Readings on Japan, 1906-1948: Countering Japan's Agenda in East Asia Series 1: Books
2008年9月刊行 ¥168,000(本体)ISBN: 978-4-86166-050-4
Volume 1: Bushido in the Past and in the Present (1906) & The Valor of Ignorance (1909)
Volume 2: Japan, Great Britain and the World: A Letter to My Japanese Friends (1916) & Kimono (1922)
Volume 3: The Japanese Conquest of American Opinion (1917) & Japan’s Political Warfare (1944)
Volume 4: Korea’s Fight for Freedom (1920)
Volume 5: The Case of Korea: A Collection of Evidence on the Japanese Domination of Korea, and on the Development of the Korean Independence Movement (c.1921)
Volume 6: Social Currents in Japan, With Special Reference to the Press (1927)
Volume 7: The Socialist and Labour Movement in Japan (1921)
Volume 8: Secret Agent of Japan (1938) & The Menacing Rise of Japan: Ninety Years of Crafty Statesmanship in Pictures (1943)
Volume 9: Japan’s War on China (1937) & What War Means. Japanese Terror in China, July 1938 (1938)
Volume 10: I Speak for the Chinese (1938) & China and the World Press (1948)

C『日本批判第2回:英文パンフレット・雑誌新聞記事復刻集』全10巻
Critical Readings on Japan, 1906-1948: Countering Japan's Agenda and the Communist Menace in East Asia Series 2: Pamphlets and Press
2011年4月刊行予定 ¥168,000(本体)ISBN: 978-4-86166-145-7
Volume 1: Measured Words, 1904-1925
Volume 2: Crisis Commentary, 1932-1944
Volume 3: Circling the Menace, 1932-1937
Volume 4: China Speaks, 1937-1940
Volume 5: We Speak for China, 1928-1948
Volume 6: War without Mercy, Part 1, 1937-1942
Volume 7: War without Mercy, Part 2, 1943-1945
Volume 8: Further Considerations, 1942-1948
Volume 9: 1927: The Real Enemy?
Volume 10: The Other Menace, 1930-1942

『日本批判』第2回配本 序文より----------------------有山輝雄(東京経済大学教授)

日本は、強制された開国以来、常に欧米社会の環視のなかにある自己を意識してきた。
明治初年には不平等条約改正実現という悲願ために、日本が欧米並みの文明国であることの認知を得ようと懸命に努力してきた。その時期の日本の対外的宣伝は、決して体系だったものではなかったが、日本が欧米的近代国家の体裁を整えつつあるというメッセージに収斂していくものであった。有名な鹿鳴館でのパーティーも浅薄であるにしろ、日本人が欧米的文化を身につけつつあることを見せようとするための戦略であったことはいうまでもない。

そうした日本を欧米諸国がどのように見ていたのかというと、基本的には極東の遅れた小国が懸命に欧米文化を模倣しているというイメージであったろう。模倣の上すべりを嘲笑する気味もあったが、真面目な西欧化の努力への好意的な評価も多かった。ときに打ち棄てられていく日本の伝統文化を惜しみ、伝統文化の保存を主張する知日派欧米人があらわれたが、それは日本からすればありがた迷惑なところもあったのである。

しかし、19世紀末から20世紀初頭にかけて、日本の欧米諸国への見方も変わったし、欧米諸国の日本への見方も変わった。不平等条約の改正がともかくも実現し、イギリスとの間で日英同盟を結んだことは欧米諸国と対等のところまで追いついたという意識を日本人にもたせたのである。さらに、大国ロシアと戦って勝利をおさめたことは日本に大国意識を一層高めた。一方、日本に対する欧米諸国の眼も大きく変わった。それまでの極東の小国という単純なイメージから多様な見方をするようになった。日露戦争前後から登場した極端な日本観がいわゆる黄禍論である。ここで黄禍論そのものについて論ずることはできないが、そこにはキリスト教文明観、疑似科学的人種偏見などが混在していた。また、当時の日本が現実的に欧米諸国に軍事的経済的脅威を与えるほどの力はなかったから、黄禍論は心理的過剰反応といえる。誇張された黄色人種の脅威は、黄色人種がそれまでいかに取るにたらない存在であったのかを示しているだろう。

黄禍論ほど極端ではないにしても、日本を欧米諸国とは異質の文化とみなす様々な意見が登場した。日本が欧米並みになろうと懸命に努力し、それが達成されたときに、欧米からは異質の存在と見なされたのは皮肉なことである。特に、欧米と日本との関係を複雑化したのは、中国や朝鮮半島の問題が介在していたからである。
日本は日清戦争以来朝鮮半島・中国東北部への拡大をはかったが、欧米列強も中国分割に乗り出していたから日本と欧米列強は東アジアを舞台に対立と提携という複雑で緊張した関係をもつことになったのである。欧米列強は、今や同盟あるいは対抗の相手となった日本について、その政治・経済・文化を様々な角度から分析し論ずるようになった。しかし、欧米が日本をどのように見ていたのかについて、日本では意外なほど知られていない。無論、いくつかの文献が当時紹介されていたが、日本にとって好都合で日本の自己像に適合的な文献が翻訳紹介される傾向にあった。

1930年代、40年代の東アジアにおける日本の宣伝戦、情報戦は、相手の国の認識をいかに改変させるかにあったから、そもそも日本が欧米からどのよう見られていたのか、批判的に見られているとしたら、何がどのように批判されたのかを知ることは不可欠である。本シリーズは20世紀前半の資料を広く収集し復刻するもので、第1回配本では17点の英文書籍を収録した。今回の第2回配本ではパンフレット資料を中心に、新聞・雑誌記事、そして1920年代後半に英国メディアが展開した、反中国共産党記事についても補足資料として加えている。ここにおさめられた文献は貴重なものばかりで、今後の宣伝研究・国際政治研究の基礎となることは間違いない。