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分野:キリスト教研究、聖書研究、西洋史、英文学、レファレンス

復刻版 聖書大百科 全4巻
Encyclopaedia Biblica,
a critical dictionary of the literary, political and religious history, the
archeology, geography and natural history of the Bible

編集:Thomas Kelly Cheyne, & J. Sutherland Black

2003年4月刊行
本体セット価¥98,000
全5444頁 (図版・地図多数)
ISBN 4-901481-42-8
底本: 1899-1903年刊 (London: Adam and Charles Black)

●今日の批評的聖書研究の基盤を作った記念すべき大百科ー100年ぶりの復刊
●人文・社会学全般に必要不可欠なレファレンス
●19世紀末欧米を代表する聖書学者数十人が執筆
●5400頁を越える大著で、図版、地図多数

聖書へのテキスト批評や思想、地理、考古学等、様々な研究手法によるアプローチが頂点を迎えた19世紀末の英国で編集された本書は、欧米では今日も聖書、キリスト教思想研究の最も基本的レファレンスの一つとして、研究者、学生の間で利用されつづけています。

この事典は、当初ブリタニカ百科の聖書に関する執筆を担当していたProf. Robertson Smithにより1880年頃発案されました。百科全書的な広汎かつ客観性の高い聖書の分析を意図した彼の遺志は、英国とドイツで教育を受け、広い視野で旧約聖書を研究していたオックスフォードの教授Thomas Kelly Cheyneに受け継がれます。Cheyneはブリタニカ百科の副編集長だったSutherland Blackの協力を得て、1899年から1903年にわたりこの大著を出版します。

執筆には英米、ドイツ、オランダ等、欧米各地で様々な領域で聖書研究に携わっていた、この時代の代表的研究者数十人が参加し、全て署名記事で当時の最先端の研究成果をまとめています。執筆者の選択には宗派の偏りを除き、学問的客観性を保つよう特別な配慮がなされています。多くの重要項目は十数ページを越える充実した内容になっており、書誌、クロス・レファレンスも備えています。また、学生や一般の利用も可能にするよう、極端な学術的表記は避け、図版、地図もふんだんに挿入されています。

A4判4巻、全体で5400頁以上のこの事典は、まさに19世紀末の欧米の人文・社会学の知の結集ともいえる大著です。長い間絶版だった本書を、キリスト教、聖書研究だけでなくあらゆる学問のレファレンスとして図書館、研究室に常備ください。

■主要項目■Angel, Ark, Baal, Canticles, Chronicles, David, Decalogue, Eli, Eve,
Hagaai, Hebrew Language, Hosea, Jerusalem, Joel, Judges, Kings, Lamentations,
Levites, Malachi, Melchizedek, Messiah, Micah, Moloch, Nabataeans, Nahum,
Nazarite, Nineveh, Obadiah, Paradise, Philistines, Priest, Prophet, Psalms,
Ruth, Sabbath, Sacrifice, Sadducees, Samuel, Tabernaclem, Temple, Tithes, Vow,

Zephaniah など。

■関連書ご案内■

E. M. Bliss編
キリスト教伝道百科事典 全2巻 (復刻版)
The Encyclopaedia of Missions: Descriptive, Historical, Biographical,
Statistical
by Edwin Munsell Bliss,
(Series: History of Christian Missions)

2002年10月刊行  本体セット価¥49,800  ISBN 4-901481-23-1
底本:1891年刊初版 c1356pp

●キリスト教伝道史に関する最大のレファレンス
●19世紀末世界各地でキリスト教布教にあたった伝道家数十名が執筆
●日本に関する項目はグリフィスが担当
●キリスト教史だけでなく、西洋と非西洋文化の交流史研究にも重要文献

あらゆる側面からキリスト教伝道を扱った百科事典の復刻です。編者のE. M. Bliss (1848-1919)はアメリカン・ボードの宣教師として主に中近東で活動し、キリスト教伝道をその起源から自らが実践した19世紀末のオリエント・アジアでの布教まで広く研究しました。

本書は世界中のすべての国のキリスト教伝道を対象とし、各国内外での宣教活動とその発展が明解に記述されています。数十名の執筆陣は、19世紀末に世界各地で伝道に携わったキリスト教家や教育者が中心で、日本に関する項目は、「ミカド」(岩波文庫)「明治日本体験記」(東洋文庫)の著者として有名なグリフィスが担当しています。また巻末付録には、綿密に調査された書誌、少数言語や方言まで含む各国語版聖書の一覧、伝道協会のリストと統計データ、そして詳細な検索を可能とする総合索引が収録さ
れています。

19世紀の東西文化交流の中心に位置したキリスト教伝道は、キリスト教史だけでなく比較文化の研究テーマとして広がっています。どうぞ基本レファレンスとして本書の購入をご検討ください。

なお、シリーズ次回配本は19世紀の日本・アジアでのキリスト教布教に関する資料集を企画しております。


■関連書ご案内■

(既刊)
海外日本文化史研究論文シリーズ第1回配本
「かくれキリシタン」 全2巻
JAPAN'S HIDDEN CHRISTIANS
編集・序文: STEPHEN TURNBULL

ISBN 4-931444-34-2 約630頁
価格¥49,800 (本体セット)
2000年1月刊行

日本だけでなく海外でも15世紀のキリスト布教から19世紀末まで続くキリシタン迫害の歴史は、大きな学問のテーマとして研究されつづけられています。本書は、この450年のキリスト教史に関する今世紀の海外研究論文の選集です。編者は‘ The Kakure Kirishitan of Japan : A study of their development, beliefs and rituals to thepresent day' の著者として知られる英国の研究者です。 編者による書き下ろし序文と索引が加えられます。内容明細はお問い合せください。

■関連書ご案内■

(既刊)
Joseph Gillow著
英国カトリック史事典 全5巻 + 別巻索引
A Literary and Biographical History, or
Bibliographical Dictionary of the English Catholics,
>From the Breach with Rome, in 1534, to the Present Time


1999年11月刊行
価格\92,500(本体)
全5巻計3,0880頁+別巻John Bevan編索引 250頁
ISBN4-931444-32-6
復刻版:底本1885-1902年刊

英国カトリック史研究にもっとも役に立つレファレンスとされる、Gillowの人名・書誌事典です。1885年から17年の歳月をかけ完成された本書は、現在でも宗教改革期から19世紀末までの英国キリスト教史に関する最大の学術情報源のひとつとされています。英国カトリックに関わる2200名にのぼる人物を見出し語として掲げる、DNBなど他のレファレンスでは入手できないマイナーな人名も数多く含みます。同時に各項目の書誌は本書の重要な要素になっており、写本、パンフレット、異版、英訳文献や匿名文書の情報まで網羅しています。今回の復刻セットには、1985年にこの事典発刊100年を記念して出版されたJohn Bevan編Index & Finding List (250頁)が付録されます。

推薦文
“英国のカトリックは、奇しくも日本のキリシタンと同時代に迫害された歴史を持つ。Catholicとは「普遍」を意味するが、文字通り英国のカトリックはプロテスタントの国家にありながら、信念をもって「普遍性」を貫くのである。本書はキリスト教を研究する者にとって「欠くべからざる」書であろう。”上智大学名誉教授 ピーター・ミルワード