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分野:工芸デザイン史、建築・技術教育、ヴィクトリア朝文化、美学・ジャポニスム、

図版入り・復刻版

クリストファー・ドレッサー(他)
ヴィクトリア朝 産業デザイン・技術教育百科 全4巻

The Technical Educator: An Encyclopaedia of Technical Education

2003年10月刊行
約1700頁
底本:Cassell, Peter & Galpin, 1870-73
本体セット価:\98,000-
ISBN 4-901481-71-1

19世紀後半の英国では、ウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動に代表される中世の手工芸への回帰の風潮がある一方、勃興した中産階級と、その生活を支える機械工業と大量生産の時代を受け入れ、工業製品や生活様式にあらたな機能的美しさを求める運動がありました。ドレッサー -Christopher Dresser (1834-1904)- はこの流れの中心的インダストリアル・デザイナーで、家具、食器、テキスタイルなどヴィクトリア朝時代の生活装飾に大きな影響を与えました。今日でも、モダン・デザインは彼から始まったと、その功績は高く評価されています。また、彼は明治9年に日本各地を訪れ、英国の工芸品を紹介すると同時に日本美術を学び、ジャポニスムをデザインのなかに取り入ったことでも知られており、「クリストファー・ドレッサーと日本」と題した展覧会が昨年日本を巡回しました。

本書は工業デザインや技術教育の必要性が認識さ始めた1870年代に、ドレッサーらが中心となり編集・執筆された百科事典です。ドレッサーはデザインの基本と色彩理論の項目を執筆、その他にもIllustrated London Newsの副編集長John Timbs、写真家のパイオニアの一人 Phillip Delamotte、Royal Academy の教授 A. H. Church、Royal College of Science の教授 Sir Robert Ballなど多彩な執筆陣が、工業だけでなく建築、農業、土木など幅広い産業に応用すべき、デザインや技術をカラーを含む多数の図版とともに解説したレファレンスです。

デザイン史や教育史の資料としてだけでなく、視覚的にヴィクトリア朝時代を読み解くための「目で見るレファレンス」としても、どうぞお役立てください。

●ジャポニスムやモダン・デザインの中心人物ドレッサーらが執筆した百科
●豊富な図版はヴィクトリア朝時代の視覚的資料としても貴重
●詳細な索引でクロス・レファレンスが可能

◆主な項目と執筆者◆

Agricultural Drainage, by J. Wrightson, Prof. Royal School of Mines
Applied Mechanics, by Sir Robert Stawell Ball
Brick and Tile Making, Gilbert Redgrave
Builder's Quantities and Measurements, by E. Wyndham Tarn
Buttons, by Charles Hibbs
Chemistry Applied to Art, by George Gladstone
Colour, by A. H. Church
Electrical Engineering, by Edward A O'Keefe
Map and Plan Drawing, by C. C. King
Notable Inventions and Inventors, by John Tims
Optical Instruments, by Samuel Highley
Paper and Cardboard Making, by George Tindall
Photography, by T. C. Hepworth
Practical Application of the Fine Arts, by Phillip Henry Delamotte
Principles of Design, by Christopher Dresser
Seats of Industry (Manchester, Glasgow etc), by H. R. Fox Bourne
Silk Culture, by Alexander Wallace
Steam-Engine, by J. M. Wigner
Technical Education at Home and Abroad, by Sir Philip Magnus